大鎌先生のランプワークセミナーでとんぼ玉を考える

先日、11日より徳島ガラススタジオにおいて行なわれた第13回徳島ガラスセミナーのランプワーククラス。
今回、お招きした大鎌康弘先生は、厳しいながらも優しさあふれるすばらしい先生でした。

『もう一度、とんぼ玉を見直そう!』をテーマに開催した三日間、あらためてとんぼ玉の奥の深さを知った三日間でした。


まずは初日。

とりあえず受講生にガラスケーン(細い棒)を引いてもらって、その様子を伺いながらそれぞれの技量をチェック!
先生の話では、ケーンを引く様子を見れば、大体のその人の技術力が分かるそうで…。

う~ん、、、、僕にはまだまだ分からない!
さすが、キャリアの違いです。

とりあえず、まずは全員合格!

続いて、一番シンプルな花のパーツ制作の実習です。

まずは、先生がデモンストレーション。

とりあえず、全員なんとかそれなりのパーツが完成しました~。

ケーンを手に説明する大鎌先生
ガラス棒について説明する大鎌先生。 
サスペンダーが素敵です。

次は、いよいよ出来上がったパーツを埋め込んで花とんぼ玉の制作です。

花のパーツを埋め込む
花とんぼ玉を作る先生の手。

大鎌先生制作の様子

受講生の皆さん、先生のデモ中はかぶりつきで見ています。

先生は、様々なパーツを制作してとんぼ玉に埋め込むテクニックでたくさんの作品を
制作されており、今回、そのサンプルを見せてくれました。
様々なパーツ
(画像をクリックすると拡大します)
お花があったり、人面があったり、中にはお城のような三重の塔のパーツも!

こんなパーツを使うと、こんなにもすてきなとんぼ玉ができるんです~。
大鎌先生とんぼ玉 
(画像をクリックすると拡大します)

大鎌先生の妙技をじっくり見たあと、早速自分達で制作した花のパーツを使って、花とんぼ玉を制作。

受講生に指導する大鎌先生
受講生が制作中は、大鎌先生が一人一人様子を見て回ってくれて、危なくなったら
助けてくれる場面も。

本当に丁寧な指導です。

初日は手慣らしもあってココまで。

夜は、先生の『とんぼ玉の歴史』についての講義があって、そのあとは先生と懇親会
です~。
大鎌先生と、楽しく一杯飲ませていただきました。

さて、二日目も朝から気持ちのいい秋晴れ。

今日は、徳島ガラススタジオのある地区のお祭りで、スタジオ前の広場は、屋台が
出たりお神輿が出たりと、とってもにぎやか。
スタジオ前のお祭りの様子

ついついお祭りに気をとられそうになりながらも、本日は、金箔・銀箔を使ったケーンを使ったゴールドバンド玉の制作です。

まずは、金・銀箔をクリアのガラス棒に巻き付けて、細く引くテクニック。

私、ととや戸田も、以前、金箔を練りこんでガラスケーンを引いたことはあったのですが、今回大鎌先生の披露してくれた方法はまったく知らないやり方。
先生の方法だと、金箔を無駄なく、しかも効率的に使うことの出来るすごくいい方法。

でも!

ととや戸田も受講生に混じって金ケーン引きに挑戦したのですが、これがなかなか
難しい~。
ちょっと焼きすぎるとガラスの伸び方がムラになるし、温度が低いと全然伸びない!

大鎌先生がやると、スーッと伸びるのに…。

くやし~い!

…と、ガラにもなくスタッフが悔しがったらいけません。

金箔・銀箔ケーンが出来上がったら午後からは、いよいよゴールドバンド玉作り。

さて、その前にお昼休みです。

休み時間、受講生は、それぞれお祭りを楽しんでおります。

大鎌先生はというと…。
ハンバーグくじを引く大鎌先生
もちろんお楽しみ中!

ハンバーグくじを引いてご満悦の様子でした~。

さあ、午後、いよいよゴールドバンド玉。
まずは、先生のデモンストレーションです。
ゴールドバンド玉を作ってみせる大鎌先生
この玉、均一にクリアガラスを巻き付けて、その上に細い色ケーンを、均等な幅で
きれいに溶かしつけていくのがコツ。

でも、ほそ~い色ケーンを溶かし切らないように注意しながら均等な幅で巻きつけていくのはかなり難しい。
デモンストレーション後に挑戦した受講生も、悪戦苦闘!

色ガラスケーンが巻きついたら、模様をねじっていきます。

うまくいくと…
大鎌先生のゴールドバンド玉
(画像をクリックすると拡大します)
こんな素敵な玉が!

まあ、これは大鎌先生がデモンストレーションで作ってくださったものなんですが。

大鎌先生の作品の中には、このゴールドバンド玉のテクニックを使ったちょっと変った玉もありまして… 
大鎌先生の作品
(画像をクリックすると拡大します)
このアクセサリーがそうなんですが、『ん?』とお気づきになった方もいるはず。

そう!鉄芯を入れた跡がない!

大きく曲がっていることからも分かりますが、鉄芯に巻き付けて作ることも不可能だし、何より中の空洞の部分がとてもきれい!

先生の話だと、通常のとんぼ玉のような方法では作っていないそうで、作り方は秘密。
つまり、鉄芯に巻きつけずに作っているということですよね~。
う~ん、どうやって作るんだろ?

セミナー二日目は、お祭りを楽しんだり、初めてのテクニックで悪戦苦闘したり…と、
なかなか充実した一日でした。

さあ、いよいよ最終日。

最終日は、とんぼ玉を作ると、みんな一度はやってみたくなる桜の花のとんぼ玉です。

大鎌先生の作品にも桜の花はたくさん使われていて、
桜の花の入ったとんぼ玉
(画像をクリックすると拡大します)
こんな、感じで使われている玉も!
桜の背景に、鷹のパーツが埋め込まれていて、かっこいい!

では、その作り方を、まず先生が詳しく説明。
桜の花パーツの作り方を説明する大鎌先生

受講生の皆さんは、作り方を頭に入れたら、自分のイメージする桜になるよう色ガラスを用意。
いよいよ実習です。

桜のパーツは、とりあえず断面が花びら型になるガラス棒を引き、そのパーツを5個、桜の花の形になるようにガラス棒の先に取り付けて引いていくという金太郎飴のような作り方。

はなびら型のパーツはバーナーの上であらかじめ予熱します。
桜の花のパーツを作る
難しいのは、はなびらパーツを別のガラス棒の先に取り付ける時の温め方。

かなり予熱してあっても、気をつけないと割れちゃうんですよね~。

でも、受講生の苦労と、大鎌先生の熱心な指導と、大鎌先生の救援の甲斐あって、なんとか桜のパーツが完成!
出来上がったパーツを使って、それぞれが可愛らしい花とんぼ玉を作ることが出来ました。

『とんぼ玉を見直そう!』をテーマに開催した、今回の大鎌先生のガラスセミナー。

とんぼ玉は、ここ何年かのうちに自分で制作する方もずいぶん増えたと思いますが、数百年前から伝統的に作り続けられてきた“日本”のとんぼ玉と、最近よく見かけるようになった透明感を生かして中に花などを立体的に象嵌した玉とは違うんだということを強く感じたセミナーでした。

今流行の透明感を生かして中に花などを立体的に象嵌した玉もきれいだけれども、昔ながらのデザインのとんぼ玉をもう一度見直して、とんぼ玉の伝統的な部分もちゃんと学んで欲しいとの大鎌先生の気持ちが伝わってきた気がします。

今回のセミナーを受講された方たちのとんぼ玉が、これからどんな風に発展していくのか楽しみです。

 

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コメント:2個

  1. こんにちは!
    レポートを読みながらいろいろ思い出してました。
    楽しかったです~(。^▽^。)
    お祭りでの先生の無邪気な顔ったら最高でした♪
    輪っかに近い曲がり玉はかなりの謎ですよね。
    この間、パイプにガラスをつけてブローしたものを引っ張って、
    パイプみたいなモノを作って、
    さらにねじってビーズにしようと試みたことがありました。
    思いっきりくびれができただけで失敗!
    先に模様をつけるべきか?
    いやいや、それでは先生のような波にはならないし…
    謎はさらに深まるばかりです(‥;)

    P.S.
    最終日のとんぼ玉が無事に届きました。
    ありがとうございました!
    みなさんにもよろしくお伝えください(^o^)

  2. vo.ovさん、コメントありがとうございます~。
    楽しんでいただけた様で、よかったです。

    ほんと、大鎌先生のチューブ状の玉は謎ですよね~。

    先生の作品の掲載されている本の中の画像には、もっとくるくる曲がっているものもありまして・・・。
    う~ん、ますます分からない!

    vo.ovさん、頑張って謎を解明してください!

    これからも、いいとんぼ玉作ってくださいね!

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