辻野 剛先生の吹きセミナーは勉強になりました

9月22日から開催されていた、第13回徳島ガラスセミナー前半の “辻野 剛先生の吹きガラス”のワークショップは、先日無事に終了しました。


このワークショップ、毎年この時期に開催していますが、予定では秋風も爽やかな気持ちのいい気温で3日間を過ごせるはずでした。

…が! 今年の残暑は尋常じゃなかった!
初日から徳島ガラススタジオの吹き場はヒートアップ!

そこで2日目からは、吹き場と、エアコンの効く隣の作業室の間仕切りを取り外して、ちょっぴり広々でちょっぴり涼しくワークショップ致しました。

今回のワークショップ、『ガラス作りを生業にする』をテーマに、ガラスをデザインするとはどういうことなのかを辻野先生からご指導いただきました。

辻野先生とアシスタントの中野さん
(吹き作業中の辻野先生とアシスタントの中野さん)

受講生は、全部で9人。
中には、岐阜県からの参加者も。

受講生には、あらかじめ辻野先生から課題が出ていて、まずは、各々のデザイン画について辻野先生とディスカッションするところからワークショップは始まりました。
ディスカッションする辻野先生
(一人一人とディスカッションする辻野先生)

その課題とは、『携帯するガラス

皆さんなら、“携帯する”というと、どういう物を思い浮かべられますか?

この課題をそれぞれがどう捉えてデザインを考えたのか、またそれをどのように実際の形に持っていくか 辻野先生とディスカッション。

今回のセミナーの受講生のデザインは、実に様々でしたよ。

例えば、肩から提げるハンドバッグ。
また、野の花やハーブを摘むのに使うかごのような器。
他にも、野外の茶会用の茶器とか、花見の席で使う入れ子式のグラスなどなど…

面白いのでは、指や手のひらに嵌めて使う”針山”とか、うがいをするのに使えて、なおかつ、うがい薬を収納できる四角のコップなんてアイデアも。

さて、それぞれのディスカッションがすんだら、早速吹き場で、制作にかかります。

制作する受講生
(制作する受講生)

この日の吹き場気温40℃!
まるでお風呂のような気温の中、それぞれデザインに基づいて制作していきます。

難しいような部分は、辻野先生が一人一人デモンストレーションして細かく指導。
すごく分かりやすい説明で、さすが辻野先生!

受講生のデザインを作ってみせる辻野先生

受講生も作り方や先生の手の動きをしっかり見て、一生懸命記録とったりしています。

僕自身、辻野先生のしなやかな手の動きに見とれてしまいました。

初日、制作は、夕方まで。
夜はスライドレクチャーで、先生の作品やfrescoの活動の紹介をしていただいたあとは、辻野先生と受講生みんなで、楽しく懇親会です。

吹き作業あとのビールは実にうまい!

さて、2日目。

2日目の午前中は、辻野先生による制作デモンストレーション。

この日は、オープンデーとしているので、受講生以外の見学の方も来ていましたよ。
デモ中の辻野先生 デモ中の辻野先生

作っているのは、『gyou』というタイトルのシリーズの作品。
まるで大きな木の幹のように、根元からスッと立ち上がった木の上の方が二股に分かれている作品。

二股になった上にポンテをつける

大きさは約50cmほどもあって、たくさんあったほうがかっこいいとのことで、色違いで2つ作って見せてくれました。

完成した作品には、後日フロスト加工を施しました。
辻野先生 作品
<画像をクリックすると拡大します>

午後からは、昨日の続き。
各自、“携帯するガラス”の制作です。

実は、当初から最終日は完成した各々の作品をプレゼンテーションしていただく計画だったので、それぞれ受講生は、明日のプレゼンに向けて制作と準備に大忙し!

時間を延長しての作品制作は、6時過ぎまで続いたのでした…。

さあ、本日は最終日。

受講生は午後に迫ったプレゼンに向けて、それぞれ 画用紙に文字を書いたり、布を縫ったり…と作業の追い込みです。

辻野先生いはく、

『プレゼンを難しく考えることはない、その作品をいかに良く見せるか考えて、またそれを使っているシーンを想像させるような状況を設定してあげればいい。』

とのことで、みんないろいろ工夫しています。

午後は、いよいよプレゼンです。

受講生は、今回作った“携帯するガラス”について、それぞれの思いを解説したり質問したり・・・。

野点用の茶器を作った受講生は、ガラススタジオの玄関先で実際にお茶をたてて茶会を開いてくれました。
玄関でのお茶会

なかなかかわいらしい“振り出し”(茶道用の金平糖入れ)がみんなに好評でした。

また、画用紙にその作品の機能性や使用目的などを分かりやすく書いて解説する方もいて、実に楽しいプレゼンテーションになりました。
作品の機能性について解説する受講生

今回のワークショップでは、3日間を通して辻野先生から、作品をデザインしてそれを世に送り出すまでの流れを教えてもらいました。

プロとしてガラスを作っていくのであれば、作品が売れていくための工夫やそのデザインがとても重要になっていきます。

私達は作品を作るとき、その作品を作ったらお終い!なのではなくて、それが消費者の手に渡っていくまでを想像してデザインを考えなければならないんだということをあらためて強く感じたワークショップでした。

辻野先生、本当にありがとうございました。

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コメント:1個

  1. とても楽しそうな3日間だったようですね。
    1日はお邪魔させてもらいましたがとっても楽しくて勉強になる時間を過ごさせてもらいました♪
    でもこの1日目~3日目の流れを見て全部見たかった!!!と思いました。
    中でも2日目のデモの『gyou』という作品。
    がどういう風に作ったのかがとっても気になります!!
    また数年後(いや。。数十年後?)私が作れそうになったらご指導ください♪

    これからは使う人がどういう思いで使ってくれるか。喜んで使ってくれることを想像してモノづくりをするよう心がけたいと思います。
    見学させて頂く場を作ってくれてありがとうございました♪♪

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