吹きガラスの工具のお話 その1
このブログを読んでくれているあなた!
きっと、あなたも吹きガラス好きでしょう!
そして、吹きガラスの経験者ならば、少なくとも一つは、
自分専用の“吹きガラス工具”を持っているはず。
吹きガラスの工具…そう、それは制作するためには欠かせない道具であり、
持っているだけでつい嬉しくなる(実は僕だけ?)アイテム。
今日は、そんな ととや 戸田が普段制作に使っている、こだわっているような、
そうじゃないような吹きガラス工具のお話をしましょ。
さて、皆さんが吹きガラスを始めるにあたって、まず最初に手にする工具は
なんでしょう?
それは、何はともあれ、“吹き棹”(ブローパイプ)ではないでしょうか?
僕がまだ学生の頃、吹きガラスの一番最初の授業の時にやったのが
この吹き棹の制作。
今の学生さんは、きっと吹き棹を自分で作ったりはしなくていいんだろうな~。
作ると言っても、ステンレスパイプの先を炉の中で温めて、ハンマーで
トンカントンカン・・・
ただひたすら、吹き口が細くなるように叩いて絞っていくわけで。
絞り終わったらグラインダーで磨いて出来上がり!
いたって簡単なこの吹き棹、へたくそだった僕に、吹きガラスの基礎を
叩き込んでくれるのに十分に役立ってくれました。
さて、その吹き棹、今はメーカーで作った吹き棹を愛用しております。
皆さん御存知でしょうが、吹き棹のメーカーは国内外に実にた~くさんありますよねえ。
代表的なところで、アメリカのSTEINERTとか、国内だと黒島鉄工所さんとか。
それぞれにいい棹を作っていて甲乙付けがたいんだけど、僕が愛用している棹がこれ。
メーカーは、東京にある『中村鉄工ガラス機工』 (TEL 033-637-3323)
この棹、持ち手の太さは16mmで、先は19mm。
よくある吹き棹は、棹先がラッパのように開いているけど、この棹は先から15cmくらいまでがまっすぐに19mmで、扱いやすい重さに 、なんといっても手になじむ感じが実にいい!
サイズからいえば、そんなに大物は作れないけれど、コップや小鉢なんかは、
なんのストレスも感じることなく作れちゃう!
値段もお手頃で、なかなか扱いのいい吹き棹です。
ちなみに画像に映っている棹の赤いグリップは、 ぴ~ったりサイズのゴムホースを自分で突っ込んだもの。
探せば世の中、ぴ~ったり合うものってあるものですなあ~。
さて、棹を手に入れたら、次に欲しくなるのが“ハシ”。
正確には、“西洋箸”というんだけれど、略して“洋箸”とよく言いますよね。
このハシ、仕事場の徳島ガラススタジオでは、JIM MOOREのハシを使ってます。
JIM MOOREのハシは、誰にでも使いやすい万人向けにできていて、安心な使いやすさ。
でも、ととや 戸田の専用のハシはこれ。
実は、このハシも『中村鉄工ガラス機工』製。
このハシのいいところは、なんと言ってもその握り具合の柔らかさ!
きっと 普段、海外製のハシを使っている方なら、その柔らかさに驚かれるはず。
柔らかい分、ガラスをくくったときにダイレクトにガラスの硬さが手に伝わってきて、日本人の職人魂を感じることのできる逸品です。
さて、次によく使う工具といえば、それはなんと言っても“ハサミ”。
ハサミには御存知 二種類あって、一つは口元を整えたりする“口切りハサミ”。
で、もう一つは、ガラス専用の特殊ハサミである“タネ切りハサミ”。
僕のハサミがこれ。
まずは、口切りハサミのお話をしましょう。
この口切りハサミ、今から17~18年前に 近くのホームセンターで
買って来た植木ハサミを自分で改造して作ったもの。
当時の値段は、¥1200くらいだったような…
このハサミの改造の仕方も、ガラス工芸研究所の学生時代に
先生から教わったもので、まずはハサミの手が入るワッカの部分を
延ばして、まっすぐにします。
次に、自分の手のサイズに合わせて、延ばした金属部分を曲げていき、
自分だけのガラス用のハサミとして仕上げるわけ。
きっと、口切りハサミくらいは、今でも作って(改造して)いる人も多いのでは。
さて、この口切りハサミ、手作りの安物とはいえ侮るなかれ、
手入れさえきちんとすれば、今でもしっかり切れてます。
半年に一度くらい、研いでます。
口切りハサミ持ってる方、ちゃんと手入れしましょうね~。
次に、これはガラス専用でしかありえないハサミ、“タネ切りハサミ”のお話。
僕のこのタネ切りハサミ、御存知の方も多いはず。
そう、メーカーは、ESSEMCE(スウェーデン)製。
購入したのは、今から20年前で、当時¥7000~8000くらいだったかな。
このタネ切り、今でも恐ろしく良く切れます。
結構硬いタネでも、まるでこねたパン生地を切るようにサクっと…。
さすがは、刃物に定評のあるスウェーデン鋼を生み出した国製!
このハサミは、本当にいいハサミです。
ちなみに最近は、手の小さい人向きの、グリップの部分が赤いハサミも
発売されていますが、僕は黄色い方が好き。
棹、ハシ、ハサミと、吹きガラスになくてはならない“三種の神器”をご紹介
しましたが、僕の吹き工具はこれ以外にもまだまだあり!
そのご紹介は、吹きガラス工具のお話 第2弾に続く・・・・・
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コメント:6個
ととやさん!ブログがだんだんアカデミック&マニアックになってきていて
スバラシイ!
ガラスを愛してやまない人たちは、もちろん共感できるだろうし、
スタートし始めた人にとっては、この世界をのぞくきっかけにもなりますね。
これからも、楽しみにしていますので、
連載頑張ってくださいね。
コメントありがとうございます、春ぴょんさん。
これから、ますますマニアックなネタを公開していきますからね~。
とりあえず、近日 『吹きガラス工具のお話 その2』 を発表しますから、
おたのしみに!
マニアックですね(笑)
私はまだまだ日が浅いので専用工具を持っていませんが車の中のガラススペースと食器棚のガラススペースが広くなってきているのは間違いないです(笑)
今でも、ここ香川では珍しいガラス。。
今度は友達に車から棹を出す私を見てびっくりさせたいと思います(ノ∀≦。)ノぷぷ-ッ笑
何でも作れる戸田先生これからも頼って行きたいと思いますのでスパルタ授業、宜しくお願いしまぁすψ(*`ー´)ψ ゥヶヶ
momonga-loveさん、コメントありがとうございます。
この “吹きガラス工具の話” 第2弾の方がさらに!マニアックになりそう。
近日公開しますので、乞うご期待!
ごぶさたしています。
中村鉄工のジャックについて教えて下さい。
戸田さんお気に入りというのに心ひかれ、神谷が購入を考えています。
しかし、彼はJIM・MOOREしか使用したことがない。私は能登以来触ってない。
中村鉄工は寸法からの注文なのに、現物が無いので比較検討ができません。
そこで、戸田さん愛用ジャックの寸法・仕様をおしえていただけないでしょうか?
お忙しいでしょうが、よろしくお願いいたします。
こちらこそお久しぶりです。
さて、お問い合わせの中村鉄工のハシのことですが、了解しました。
ただ、正確な数値は、仕事場に置いてある僕のハシのサイズを測ってみないと分かりませんので、(ごめんなさい!覚えてないので)お返事を数日待ってください。
僕個人としては、手になじむいいハシだと思っています。
また、御連絡しますね!
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