新年初の展覧会 作家をご紹介します! No.5

さあ、いよいよ間近に迫った
徳島のガラス達~東京ガラス工芸研究所からの軌跡展。
来週には、いよいよ展示会が始まります。

さて、次に御紹介する作家は、徳島ガラススタジオの非常勤講師で、
主に電気炉を使う仕事(キルンワークといいます)を中心に、
作品を手がけている安田 茂氏。

安田氏は…

安田氏は、徳島のお隣 香川県出身。

作業をちょっと一休み中の安田さん

1954年の生まれで、1977年に金沢工業大学を卒業後、
某有名企業で技術者として働いていたキャリアの持ち主。

1994年にガラスと出会い、東京ガラス工芸研究所に入学。
1996年、同研究所を修了後は、石川県にある能登島ガラス工房
に制作スタッフとして就職。

この“能登島ガラス工房”は、東京ガラス工芸研究所の初代所長だった
由水 常雄先生が社長(現在は会長)を勤めていた工房で、商品製作のほか
一般向けの体験や、短期間~1年間の公開講座なども行なっていて、
北陸のガラス工芸の先駆者的なガラス工房として有名です。

ととや 戸田も何度か遊びに行きましたが、富山湾を望む風光明媚な場所に
建ち、前には“能登島ガラス美術館”もありガラスをたっぷりと楽しめるところ。
石川へ行く機会があれば、ぜひ立ち寄ってみて欲しい場所です。

さて、安田さんは2001年までこの能登島ガラス工房で、 キルンワークの仕事に
携わり、同年に地元 香川に帰郷。

帰郷後は、自宅に電気炉を構えキルンワーク作家として独立。

徳島ガラススタジオと自宅の工房が近いということもあり、週に1~2回程度、
ガラス加工の作業の為、徳島ガラススタジオに来て、作品制作を続けています。

2005年からは、キルンワーク専門の その豊富な知識を徳島ガラススタジオの
講座生に指導してもらおうと、非常勤講師を引き受けて頂いています。

1997年に 世界工芸コンペティション ‘97 で入選したのを皮切りに、
翌 1998年 工芸都市高岡’98クラフトコンぺティション に入選。
続く1999年には、’99 日本現代ガラス展・能登島 と、
世界工芸コンペティション ’99  の両展覧会に入選。
2000年には、第8回テーブルウェア大賞において、審査員奨励賞を受賞。
2001年には、世界工芸コンペティション ‘01に三度目の入選を果たし、
最近では、2004年 かわさき現代ガラス作品展 で川崎市民賞を受賞されています。

コールドワークにおいては、迫力のあるどっしりした感じの作品が多い中、
安田さんの作品は、繊細かつ丁寧な仕上がりで、軽妙な感じがとても素敵。

梅の花型の透かし鉢
<画像をクリックすると拡大します>

この作品は、パート・ド・ヴェール技法(詳しくは、作家をご紹介します!No.1をご覧
下さい)で基本の形を作り、さらにそれをスランピングさせて、菓子器に仕上げています。

スランピング・・・って?

スランピングとは、板状になったガラスを、素焼き型や、石膏で作った型
の上に載せて電気炉で加温して、型に沿うように曲げる技法。

そして、なんと言ってもすごいのが、この作品。

メレンゲ技法による透かし皿
<画像をクリックすると拡大します>

この作品、画像からは少し分かりにくいのですが、細~いガラスの棒が
組み合わさったようになっていて、ちょうど網のような構造になっています。

この技法、安田さんのオリジナルのテクニックで、名づけて“メレンゲ技法”。
詳しくはここでは語れませんが、こんな方法もあったのか!・・・と、
ととや 戸田もびっくりの技術です!

ぜひ、展覧会の会場で実物をご覧になって、キルンワークの面白さを感じて下さい。

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コメント:1個

  1. 安田さんプロフィールの写真いいね。作品もいい。

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